
我が家の玄関は北側にある。
家を建てるときに、玄関は東側か南側か、、まあようは、明るい方角にあるのが良かったので、北側に玄関が来るのはいかがなものかと、入り口ひとつ取っても夫婦で相当迷ったものだったが、家が建ち、住み始めて2年が過ぎたいま、この北側の玄関も結構気に入っている。赤茶の木のドアを開けると、そんなに広くはない土間スペースに、アンティーク雑貨店で買ってきた、高足の白い小さなテーブルを置き、ここには季節の花や、3月には雛飾り、5月には兜を飾ったりして、お客さまをもてなす。
金沢を旅行したときに観光したとある旧家で、やはり入り口に高足のテーブルがあり、水仙が一輪活けてあるのが可愛らしかったので、それを真似しているのだ。

足元には左官屋さんに頼んで、自分で焼いたタイルを散らばせてもらった。とろとろしたコンクリートの上に息子と一緒にタイルを置くのを手伝わせてもらったときのことをたまに思い出す。あのときは、息子がまだ乾かない土間に落ちて、せっかく左官屋さんがきれいにならしてくれた土間に穴ができないか、ひやひやしたなぁ。

階段をあがり、2階が我が家のリビングスペース。東側にも南側にも、大きな窓があり、一気に視界が開ける。リビングはとにかく、木に包まれて明るく解放的にしたかった!しかしながら、南側が緑道公園。犬を連れた人がよく散歩している。目が合うと気まずい。それなら!と、カーテンを開けていても人の目が気にならないように、リビングを2階にしたのだ。

キッチンも南の窓のほう向き。公園の高いけやきの木がザワザワ風に揺れているのや、暗くて寒い朝、公園の前の通りをずらずら連なりながら高校生たちが学校に向かって小走りしてるのなんかを眺めながら、家族のご飯を作る。毎日作るのは、本当にくたびれるけれど、窓の外の景色から家事を頑張るパワーをもらっている。
春、ベランダのプランターのチューリップが咲くころ、また子どものお友達とベランダでたこ焼きでも焼きたいなぁとか思う今日この頃であります。
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