静岡県清水区の街の中、小高い丘を登りながらも、家が連立する住宅地。そこに、LOHASのOB Mさんのお宅があります。こちらは住んで7年目。外観は総板張りでまず目をひきます。住宅地の中に突如現れた「森の山荘」といった感じ。入り口からワクワクします。中にお邪魔すると、中も総板張りで、まるで森林浴をしているような開放感。近所の子どもも遊びに来ていて、タブレットからWi-Fiでスピーカーに飛ばしたJAZZが家中に響いていました。


3人の子供達は一番上から、12才、10才、8才。客の物音を聞きつけて、一番下の女の子が飛ぶように駆けつけてきたので「よろしくね。」と言うと、嬉しそうに、3階にある自分たちの部屋を案内してくれました。まるで屋根裏の隠れ家。天井を駆け上がるように、小さい頃に描いた絵や工作したものが貼ってありました。お気に入りは、二段ベットの上の階。さらに個室感が増すのかな?そしてキッチンへ。凍らせておいたタピオカをお湯でもどす女の子の手つきは慣れたもの。振舞ってくれたタピオカはほんのり甘くてプルプル美味しい。いただきながらご主人にお話を伺いました。
家を建てる始まりは、「小さな家。計画」と言う本を読んだことがきっかけ。これからの暮らしに合わせた自分達らしい家づくりがしたかったとのこと。あまり、孤立した個室を設けず、キッチンとダイニングテーブルを中心にして、本棚を置いたり、机をおいたりしながらスペースごとに機能を持たせ、広い空間をつかい分けています。あまり、仕切りがないので、キッチンにいると、上の階で子供達が遊んでいる気配や、帰ってきた家族の気配を感じることができます。お腹が空くとみんなキッチンにやってきて、自分が食べたいものを支度する。キッチンの前のダイニングは、吹き抜けで風がよく通り、居心地がいいので自然と家族が集まってくるという仕組み。


家族の趣味は、山に行き、キャンプをすること。特に子供たちはサッカーに熱中しているのだとか。大人がリラックスする時間は、やはり子供達が寝静まった後。YouTubeを見たり、ラジオを聞く時間なのだそう。お話を聞くあいだも休みなく動きまわる奥様。アンティークの家具や手づくり市で仕入れた籠を上手に組み合わせ、可愛らしいモビールがいたるところで揺れています。「子供達のものは捨てられなくて」と、奥様は恥ずかしそうにしていたけれど、古いものも新しいものも自然に受け入れるこの家は、まるで「宝箱」のようだと思いました。
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