真夏の伊豆国市。建って1年8ヶ月の、若いご夫婦の家に向かいました。なんとはなしに潮風を感じて道を進みながら、あるところでひょっと小道を曲がると、小高い山に入ったようで、その山道を少し登ったところに、この家はありました。周りは、竹やぶや木に囲まれていて、道から家の全貌は見えず、大きなクヌギの木と太い紅葉の木が家の庭先にあって、まるでこの家の守り主のよう。秋の紅葉も綺麗だろうなと思いながら、ご挨拶をしてお話を伺うと、ご主人の趣味は「スノーボード」に「庭いじり」。大きな木から落ちた葉を自家製のコンテナに集めて、肥料を作り、お庭にある小さな畑に撒いたりして、土いじりを楽しんでいる様子のご主人。


ご主人と同じく開発のお仕事をされているという奥様は、リビングにあるハンモックに揺られながらぼーっとお庭を眺めるのが何よりのリラックス時間だそうで。私もリビングから奥様のお気に入りの眺めを眺めていると、なるほどお庭の木々たちがさわさわ揺れて、ボ~っとしてしまうのでした。
驚いたことに、この家にはエアコンがありません。でもとにかく涼しいのです。家に帰ると、窓を開けて新鮮な空気を入れる。風が通るから快適な毎日です。
お二人が、ロハスの家づくりを知ったのは、たまたま職場のお友達がロハスで家を建てていたから。家を建てる前は、絶対にキッチンカウンターは木にしないと決めていたのに、伺ったお宅の木のキッチンカウンターがとても素敵で、「木で全く問題がない」と言っていたので、考えを変えて、木のキッチンにしました。木のキッチンカウンターは何を置いても絵になるから思い切ってよかった。家の中にいても大きな窓から庭の景色が入ってくるから、家にいるのがとにかく楽しくなったそう。次は、庭に芝をひこうかとか、パラソルを建ててライトをつけようかとか。ご夫婦の微笑ましい夢は尽きないのでした。

LEAVE A REPLY