今日、富士宮の現場で使う木材を引き取りに富士ひのき加工共同組合さんまで行ってきました。
通常材料は建材屋さんに注文して現場に届けてもらいます。なので、手がかからないといえばそうです。
それが、地元の木を使って、しかもより安くお施主様に提供したいとなると、自分で山まで取りに行くことになります。
その為に、半日もかけてトラックを運転して行きます。そして、自ら木材の積み下ろしをして、次の日には
筋肉痛になるわけです(笑い)。
何でそんな面倒なことまでしてと言われればそれまでですが、いつも行ってよかったなと思います。
物づくりは人の手によるわけで、あの人がこういう思いでつくってくれたんだという事というか、思いが伝わってくると、より思い入れがまして、愛着も湧いてきます。
特に山と町というか、山と建築現場の人どうしは通常では顔を合わせる機会がありません。
勿論、それで問題があるわけではありません。
でも、人は面白いもので、相手の顔が見えるとよりプラスアルファーのスパイスが加わってくるんですよね。
特に、山で働く人達は素朴で真面目な人が多いです。
こちらの無理な要求にいつも誠心誠意応えてくれようとします。
そして、そんな人達が心を込めてひいてくれた材を受け取って、自らの手で大工さんに手渡して、今度は
大工さんがそれを加工して、取り付けていきます。
家造りはこういう人から人へのバトンタッチによって成り立っています。
なので、始まりがよければ自然とその後もよくなっていきます。
いつも思うのですが、この職人さん達の物づくりへの思い入れやこだわりの様子をお施主様に共有してもらえる機会があればいいのですが。
なかなか、皆さんお忙しいですし、休日は山の方なんかも仕事はしていないので、タイミングが合わせづらい面もあります。
ですが、やはり山の様子は是非見てもらいたいので、なんとか具体化できるように、機会を設けていきたいと思います。
おいおいそういうイベントを企画していくつもりですので、お楽しみに。