
- 趣味を持つ
- 適度に運動をする
- からだに負担の少ない住宅で過ごす
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アクティブシニア世代には平屋が最適?

アクティブシニア世代とは?
「アクティブシニア」は明確には定義されていませんが、年齢を重ねても心身ともに健康で、さまざまなことに前向きに取り組む人たちのことです。主に65~75歳くらいまでの前期高齢者を指しているといわれています。 総務省が発表しているデータでは、介護不要で自立して生活できる割合は、高齢者全体の80%ほどになるだろうと予想されています。これまでのイメージを覆し、社会や地域に貢献したり、自らの趣味や学習を深めたりするシニアが増えるでしょう。 また、今はまだ現役で働いている世代でも、そのようにアクティブに生き生きとした老後を迎えたいと考える人も多いのではないでしょうか。アクティブシニアの理想の暮らし方
元気に充実した毎日を送りたいと考えるアクティブシニア世代は、しっかりとした暮らしの理想像を持っています。- 出来る限り病気やケガをせず、健康的な暮らし
- 自立して、自分のことは自分でケアする
- 前向きにさまざまなことにチャレンジし、楽しむ
- 自分らしい暮らしを満喫する
アクティブシニアの住まいとは
これまで仕事や家庭に集中してきた人が多いアクティブシニア世代は、老後に新たな環境を求めて移住したり、デュアルライフ(二拠点生活)を送ったりするケースが見られます。人の多い都会を離れて、自然に囲まれた静かな暮らしを望む人が多いからかもしれません。 子どもが独立し夫婦二人の生活になり、シニア向けに手すりを付ける、段差をなくしたワンルームにするなどリフォームを行う人も多いと思います。あるいは、コンパクトな住宅に住み替える人もいるでしょう。 戸建て住宅の建て替えや移住先に新築する場合は、日常的な階段の上り下りが高齢者にとって大きな負担になるため、平屋が好まれています。快適なセカンドライフを送る方法

趣味を充実させる
趣味を持つと生活に張り合いが出ます。やりたいことや興味があっても、現役で働いているときは、仕事と並行して集中できなかった方も多いでしょう。しかし定年後、ある程度自由な時間ができるようになったことで、これまでやりたかったことや新たなチャレンジとして活動を始める方も増えています。 アクティブシニア世代が求める趣味の傾向としては、以下のものが挙げられます。 ■健康を維持できる ウォーキングやヨガなど、これまで積極的にスポーツに取り組んで来なかった方でも始めやすい運動は、健康的なからだを維持するのに向いています。また薬膳料理や薬草・ハーブを用いた食事など、日々の生活で取り入れられる健康アイデアを学ぶこともおすすめです。ガーデニングや家庭菜園などの土に触れる生活も、適度にからだを動かすきっかけを作り、食に対する意識が向上できてよいかもしれませんね。 ■実益を兼ねられる 老後に備えるために、40代・50代から株や投資方法などを始めている方も増えています。老後は一定の収入がなくなるため、定年後当初はゆとりがあっても、今後のことを考えるとできるだけ支出を抑えたいと考える方も多いでしょう。これまでは忙しいこともあり手を出せなかった投資なども、時間にゆとりができてから学び直してみてはいかがでしょうか。60代から始める投資講座などを、積極的に開く金融機関もあります。 また裁縫を得意として来られた方が、さらに特技を生かした作品作りを趣味とすることもよくあります。アクセサリー製作など、SNSやフリーマーケットアプリを使い販売すれば実益を兼ねた趣味として楽しめますよ。 ■コミュニティに馴染みやすい これまで仕事以外のコミュニティに所属していなかったために、新しいグループに入りにくいと感じる方もいるかもしれません。特にシニア世代の方は、異性や年齢の離れたメンバーの多いグループには戸惑う方も多いでしょう。世代をこえた交流は得るものもたくさんあり、ぜひ積極的に深められるとよいとは思います。 しかし新たな出会いを求める人がいる一方で、人間関係がかえってストレスになることもありますよね。人との付き合いが苦手だと感じる方は、まずは同世代・同性が多いコミュニティや一人でできる趣味を探してくださいね。新型コロナウィルス感染症の影響もあり、オンラインの講座も増えてきました。パソコン操作から気軽に教えてもらうこともできるものもあるので、利用してみてはいかがでしょうか?適度な運動を継続できる
年齢を重ねると、気持ちは元気でも「からだがついていかない」と感じる方は多いでしょう。筋力の低下、歩行速度の低下、疲労、体重減少などは自然現象として起こります。しかし衰えることを嘆くのではなく、適度に運動をすることで少しでも健康寿命を延ばすことができます。 運動は気分転換やストレスの発散にもつながり、精神的に安定する効果もあります。毎日の運動を習慣化して、健康的な暮らしを送れるようにしましょう。高齢者の運動としておすすめなものをご紹介します。 ■日常生活で意識的にからだを使う 運動と聞くと肩に力が入り、続けられないのではないかと心配な方もいるのではないでしょうか。これまでスポーツを積極的に行っていなかった場合など、急に激しい運動を日常的に行うと、かえってケガにつながる可能性があります。まずは毎日の生活で、少しでもからだを動かす習慣をつけてみましょう。掃除や洗濯などの家事で意識的にからだを動かす、買い物などの外出ではできるだけ歩くなど、生活の延長上にあることを運動ととらえることをおすすめします。 ■ウォーキング 1日30分以上・週2回以上の散歩やウォーキングは、下肢の筋力増強・向上に効果があります。特別な道具や準備がなくても簡単に始められるため、日常的な運動としてアクティブシニア世代にも人気があります。より効果的で安全にウォーキングを行うために、歩きやすい服装とウォーキングに適した靴で出かけるようにしましょう。帽子や長袖の上着など日焼け防止グッズもあると便利です。 こまめに水分補給を取れるように、飲み物を必ず持参し、万が一動けなくなった場合を考えて、携帯電話や小銭なども持っていくようにしてください。往復する予定が疲れてしまい帰れなくなったというケースも考えられます。人のいる公園などすぐに助けを求められる場所や、電車やタクシーなどで帰宅できるような場所を選んでください。 ■ヨガ・ストレッチ 難しいポーズを長い時間キープするなどのハードな面もあるヨガは、高齢者には向いていないように感じるかもいるかもしれません。もちろんそのようなヨガもありますが、基本は呼吸をととのえ、からだの巡りをよくすることを目的としており、シニア向けのプログラムもたくさん用意されています。からだをサポートする道具を併用し、椅子に座ったままでもできるポーズなどもあります。 高齢者は関節の可動域が狭くなり、筋力の低下も重なって、転倒などでのケガが心配です。骨も弱くなっていることから、すこしつまずいただけでも骨折などの大きなケガにつながることもあります。ヨガで柔軟性を高め、筋力をつけることで、そのようなケガを防ぐと同時に、呼吸法や瞑想法を取り入れて心を安定させられるでしょう。 ■ジョギング・水泳・エアロビクス 若いころからスポーツを続けて来た方であれば、からだをしっかり使った運動もおすすめです。筋肉の収縮エネルギーに酸素を使う「有酸素運動」は、脂肪燃焼効果のほかに心肺機能を向上させスタミナをつける効果があります。基礎代謝があがり、からだの巡りもよくなるでしょう。 どのような運動でも大切なのは「継続」です。無理なく、また楽しみながら取り組める運動を少しの時間でもよいので続けるようにしてくださいね。かかりつけ医が近くにある
快適なセカンドライフを送るには、いざという時に安心できる環境に住むことが重要です。都会を離れて、静かな環境の地方に移住するときなどは、病気やケガの時にすぐに行ける病院が近くにあるかどうかもチェックすべきでしょう。日常的に健康を管理し相談できる、かかりつけ医を持つようにしてください。 歯科医にも定期的に通うことをおすすめします。年をとっても、自分の歯で食事を摂れれば、より健康的なからだを維持できるでしょう。また飲み込む力の低下による誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)などの大きな病気を予防するためにも、お口のケアは重要です。お金の管理をきちんとする
原則として定年後は一定の収入が途絶えるため、老後の生活にかかる資金の心配もシニア世代の不安の一つです。突然の病気やケガなどに備えて、余裕を持ったお金をきちんと管理するようにしましょう。 アクティブシニア世代では、子どもや親族にできるだけ負担をかけず、自立した生活を送りたいと考える人が多いといわれます。介護が必要になった場合には、どういったサービスがありどれくらいの予算が必要になるのかも見越した上で、生活をコントロールしてください。将来性を見据えた住宅環境を整える
健康的で生き生きした暮らしを実現するために、さまざまな活動を意欲的に行うアクティブシニア世代。しかし、いつまでも若い時と同じだと考えるのは危険です。からだの自由が利かなくなる前に、生活や行動をサポートできる住環境を作りましょう。手すりの設置や水回り環境の整備などの物理的なことだけでなく、いざという時に支え合うために、地域との交流をはじめとした人とのつながりを持つことも大切です。平屋で安心して暮らすシニアライフ

階段昇降がなく、からだへの負担が少ない
からだへの負担が大きい階段がない平屋は、高齢者にとって過ごしやすい住宅といえます。買い物や駅でエレベーターやエスカレーターを使わずに、階段昇降を適度に行うのは、健康維持のために大切です。しかし住まいの環境としては、負担が大きすぎます。例えば2階や階段の掃除を考えてみましょう。重い掃除機を持ち運ぶだけでも一苦労ですし、道具を持って移動すれば転倒などの危険も高まり危険です。 将来的な生活を見据えて、介護のしやすさやからだへの負担の少ない環境を考えましょう。大きな負荷となる階段がない平屋は、それだけで老後の暮らしに向いていると言えるのではないでしょうか。コンパクトな空間で無駄がない
子どもが独立した後には、使わない部屋が増えて持て余してしまいます。たとえ使わないとしても部屋のメンテナンスは必要です。窓を開けて風を通す、ホコリが溜まらないように掃除機をかけるといった手入れは定期的に行わなければならず、負担が大きいでしょう。部屋数が少なくても広々と使えるワンフロアの平屋なら、来客用の普段使い使用しない部屋を設けたとしても、同じ階にあるのでお手入れは楽にできます。 シンプルで無駄のない生活スタイルは、心身の負担を減らせるのではないでしょうか。またコンパクトな暮らしは、無駄な持ち物を減らすきっかけにもなり、すっきりした生活を実現できるでしょう。家族の目が届きやすい
ワンフロアで構成される平屋は、家族の気配をいつも感じられます。声が届きやすいので、睡眠中や入浴時でも、家族との距離が近いと安心ですよね。年齢を重ねると耳が遠くなったり、動きが緩慢になったりといった現象は避けられません。どれだけ元気に暮らしていても、一瞬の気の緩みから大事故へ発展する可能性もあります。 いつまでも健康でいるためにも、無理のない暮らしをすることが大切です。高齢の夫婦二人暮らしも増えている現代では、お互いがサポートしやすい家づくりは重要なポイントです。また離れて暮らす親族にも、できるだけ安心してもらえるような環境を整備しておくとよいでしょう。アクティブシニア世代がいつまでも元気に暮らす家づくり



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