
近年の給湯器の定番といえばエコキュート。2022年にはさまざまなメーカーから新しい「おひさまエコキュート」が発売されました。
そこで今回は、通常のエコキュートとおひさまエコキュートの違いやおひさまエコキュートの特徴などを詳しく紹介します。
Contents
おひさまエコキュートとは
おひさまエコキュートとは、太陽光発電システムと合わせて導入する給湯器。
太陽が出ている時間帯に自家発電した電力でその日に使うお湯を沸かす、自家消費型のヒートポンプ給湯システムです。
太陽光発電したエネルギーを効率的に自家消費できるのが最大の特徴。気温が高い日中にお湯を沸かすので保温時間が長く、電気代の節約や省エネにつながります。
通常のエコキュートとの違い
通常のエコキュートとの一番の違いは、お湯を沸かす時間帯です。
通常のエコキュートは、電気料金が安くなる深夜にお湯を沸かしていました。沸かしたお湯をタンクに貯めておいて、必要に応じて給湯するというものです。
従来のエコキュートの場合、お湯を使いすぎると貯めておいたお湯がなくなってしまう可能性があります。この場合、電気代の高い日中にお湯を沸かすことになります。
おひさまエコキュートは、太陽光発電で作られた電力を使って日中にお湯を沸かします。
発電量の多い日中の余剰電力を使うので、効率的にお湯を沸かすことができます。
おひさまエコキュートのメリット
おひさまエコキュートには、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットは以下の4つです。
- 電気代の高騰の影響を受けない
- 効率よく給湯できる
- 断水などのもしもの事態に備えられる
- お得な電気料金プランが利用できる
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
電気代の高騰の影響を受けない
電気代の高騰によって、大きな影響を受けているというご家庭も多いのではないでしょうか。
おひさまエコキュートなら、電気代の高騰の影響を受けにくくなります。
自宅の太陽光発電の余剰電力を活用して昼間にお湯を沸かすので、電力会社から買った電力をほとんど利用することなくお湯を沸かすことができます。
効率よく給湯できる
日中の暖かい時間帯にお湯を沸かすことで、効率よく給湯できることも大きなメリット。
昼と夜では気温だけでなく水道を通る水の温度も変わってきます。
夜間にお湯を沸かす従来のエコキュートの場合、水温の低い状態からお湯を沸かすことになります。
一方のおひさまエコキュートの場合、気温の高い日中に比較的水温の高い状態からお湯を沸かします。さらに、暖かい大気を取り込みながら沸かすため、より少ない電力で給湯することができます。
断水などのもしもの事態に備えられる
災害などで断水してしまったときに役立つ機能が備わっているのがおひさまエコキュート。貯湯タンクに溜まったお湯を災害時に非常用水として利用できます。
その他にも、警報が発令されると自動で浴槽に水を張ったり、貯湯タンクを満タンにしておいてくれたりといった機能が備わっている製品まであります。
災害時にお風呂やトイレが使えないなどのストレスを解消してくれるので、災害大国の日本ではとても役立つ機能と言えます。
お得な電気料金プランが利用できる
地域によって違いがありますが、通常のエコキュートでは加入できないお得な電気料金プランが用意されている場合があります。
利用できるお得なプランがないか、確認しておくといいでしょう。
おひさまエコキュートのデメリット
効率よくお湯を沸かすことのできるおひさまエコキュートですが、いくつかのデメリットも。主なデメリットは以下の3つです。
- 初期費用が高い
- 取り扱いのメーカーや商品ラインナップが限られている
- お得な電気料金プランを利用できる地域が限られている
一つずつ詳しく見ていきましょう。
初期費用が高い
おひさまエコキュートは、太陽光発電の設置が大前提。
新たに導入しようと思うと、給湯器と太陽光発電の両方を設置する必要があり、その分費用が高額になってしまいます。
給湯器のみで導入ができる通常のエコキュートよりも初期費用が高くついてしまう点は事前にしっかり把握しておきましょう。
取り扱いのメーカーや商品ラインナップが限られている
おひさまエコキュートを取り扱っているメーカーや商品のラインナップが少ないのもデメリット。
取り扱いメーカーは現在4社。選べるタンクの容量の選択肢も、4〜7人向けのものと3
〜5人向けのものしかありません。
通常のエコキュートのような薄型のものも発売されていないので、設置スペースが狭い場合は設置ができないことも考えられます。
お得な電気料金プランを利用できる地域が限られている
おひさまエコキュートと相性のいいお得な電気料金プランは、現在主に関東地方でしか利用できません。
お得な電気料金プランが利用できる地域が限られているのが、普及が進んでいない原因でしょう。
今後、お得な電気料金プランが出てくる可能性があるので、関東以外の地域に住んでいる方は、もう少し待ってみてもいいかもしれません。
おひさまエコキュートはこんな人におすすめ
おひさまエコキュートの導入を迷っているという方も多いのではないでしょうか。
これから新築住宅を建てる場合や、すでに住んでいる家に太陽光発電システムがあるという方におすすめなのがおひさまエコキュート。
これから新築住宅を建てるのであれば、合わせて太陽光発電についても検討しているという方も多いと思います。給湯器は必ず何かしらの製品を導入する必要があるので、ランニングコストを考慮しつつ、よりお得に利用できるものを比較し検討することができます。お得な電気料金プランが用意されている地域に家を建てる予定なら、ぜひおひさまエコキュートを検討してみましょう。
すでに住んでいる家に太陽光発電設備が整っているという方にもおひさまエコキュートはおすすめ。初期費用のかかる太陽光発電がすでに備わっているのであれば、給湯器の購入のみでおひさまエコキュートを導入することができます。
おひさまエコキュートを取り扱っているメーカー
現在、おひさまエコキュートを取り扱っているのは4社。
- ダイキン
- コロナ
- パナソニック
- 三菱電機
それぞれの製品の特徴などを紹介します。
ダイキン
ダイキンが発売しているおひさまエコキュートの特徴はパワフル高圧給湯。2箇所で同時にお湯を使用しても水圧が下がることなく快適です。
ダイキンのおひさまエコキュートの価格は、370Lモデルで946,000円。460Lモデルだと1,050,500円です。この価格に別売りのリモコン55,000円が必要です。
コロナ
コロナのおひさまエコキュートは、専用のアプリ以外にキッチンや浴室に設置するリモコンに見守り機能が搭載されています。
浴室リモコンに人感センサーが搭載されており、入浴の様子を見守ってくれます。居眠りなどで入浴中の動きが少ない場合に、他の部屋にいる家族に音と光で知らせてくれます。
コロナのおひさまエコキュートの価格は、370Lモデルが1,040,600円。460Lモデルが1,138,500円です。ダイキンとは異なり、リモコン代も含めた金額です。
パナソニック
パナソニックのおひさまエコキュートは、災害時などのもしもの備えが充実しているのが特徴です。
4本脚の貯湯タンクで地震発生時には揺れを分散。震度7相当の揺れに耐えられる設計になっています。
停電時でも蛇口からお湯が使えるうえ、断水時でもタンクから直接水を取り出せるコックもついています。
パナソニックのおひさまエコキュートは、370Lモデルが819,500円。460Lモデルが904,200円です。別売リモコン56,100円が必要です。
三菱電機
ハイパワー給湯という機能があり、シャワーは3階、浴槽へのお湯張りは2階まで可能なのが三菱電機のおひさまエコキュート。
3階でシャワーを使用しても、水圧が弱いことはありません。
三菱電機のおひさまエコキュートは、370Lモデルが910,000円。460Lモデルが998,000円です。別売リモコン70,000円の購入が必要です。
まとめ
電気代の高騰の影響を受けることなく効率よく給湯できるおひさまエコキュート。断水などのもしもの事態にも備えられる魅力的な設備です。
初期費用が高かったり、まだまだ商品やお得な電気料金プランが利用できる地域が限られていることもあり、導入に迷っている方も少なくありません。
居住している地域にお得な電気料金プランがある場合は、ぜひ導入を検討してみてください。
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