窮屈になりがちな平屋で、より広く快適に暮らせるようにロフトを設置する人が増えています。
一方で「平屋にしたいけど、土地が狭いので迷っている」「平屋にロフトって実際どうなの？」「ロフトの使い勝手って良いの？」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、平屋にロフトを設置するメリットやデメリット、平屋にロフトを設置するときの注意点を解説。実際に
ロフトを設置した平屋の実例も紹介します。
ロフト付きの平屋が気になっているのであれば、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
Contents
平屋が人気の理由
国土交通省の調査によると、平屋の建築棟数は年々増えており、2011年から2021年の10年間で約2倍になっています。
昔は、大きな家で親子だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんを含めた大家族が暮らすのが普通だったため、2階建てかそれ以上の住宅が主流でした。
しかし近年は、少子高齢化や核家族化によって少人数の世帯が増えています。
コンパクトな住宅を好む若い世代が増えてきていることが平屋が好まれる大きな理由になっています。
また、家を建てるときは若くても、いつか年を取り階段の昇り降りなどが大変になることも見越して平屋が良いと考える人が増えたことも理由のひとつと考えられます。
平屋にロフトってどういうこと？
ロフトとは「屋根裏部屋」のようなものです。
固定階段やはしごなどを使って上がることができるスペースで、1階の空間とつながっていることが特徴です。
建築基準法により、ロフトには壁を作ることができないので、ほどよく区切られた空間で家族の存在を感じながら過ごすことができます。
ロフトを作ることによって、床面積が狭くなりがちな平屋の空間を有効に活用することができます。
平屋にロフトを作るメリット
では、平屋にロフトを作ることには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
大きなメリットは以下の4点です。
- デッドスペースをうまく活用できる
- 税金の負担が軽減できる
- 空間に広がりを作れる
- 平屋のアクセントになる
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
デッドスペースをうまく活用できる
平屋を建てるうえで多くの人が気になるのが、居住スペースが窮屈になってしまわないかという点ではないでしょうか。
実際、2階がない平屋はそれなりの土地の大きさがあった方が間取りの自由度が上がったり、広々としたスペースが確保できたりします。
しかし、そうでない場合でもロフトを作ることでデッドスペースをうまく活用し、居住スペースを確保することができます。
もともとデッドスペースである屋根裏を有効活用するのに、ロフトはうってつけなのです。
税金の負担が軽減できる
ロフトは、建築基準法上「居室部分」ではなく、物置や収納空間に当たります。
居室ではないので延床面積に換算されず、固定資産税の算定には影響しません。
つまり、ロフトを作れば収納や居住スペースを増やしても、延床面積は増えないのでそのぶん固定資産税が安く抑えられます。
空間に広がりを作れる
単調な空間になりがちな平屋にロフトを作ることによって空間に広がりが生まれます。
ロフトによって視界が上に抜けやすくなるので、空間が実際よりも広く感じられます。
平屋のアクセントになる
空間に広がりを作れることと共通する部分がありますが、単調な平屋のアクセントになるのも、ロフトのメリットです。
ロフトを作ることで空間にメリハリが生まれ、平屋のアクセントになります。
ロフトのおかげで、部屋全体をおしゃれな雰囲気に演出することができます。
平屋にロフトを作るデメリット
デッドスペースの活用やおしゃれな空間づくりにぴったりなロフトですが、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
平屋にロフトを作るデメリットは以下の3点です。
- 夏場は熱がこもりやすい
- 天井が低い
- はしごの昇り降りが危険な場合も
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
夏場は熱がこもりやすい
屋根に近い位置にあるロフトは、どうしても熱がこもりやすくなります。
さらに、暖かい空気は上にのぼる習性があります。
つまり、高い位置にあるロフトに夏場の暑い空気が全て集まるということです。
書斎やキッズスペースなどのような活用方法を考えているのであれば、夏場の暑さ対策は必須です。
扇風機などでリビングからの冷たい風を送るなどの工夫をしましょう。
天井が低い
ロフトの天井高は、建築基準法で1.4ｍ以内と決められているので、大人は頭が当たってしまいます。
腰をかがめて移動する必要があるので、普段使いの部屋としては少々不便を感じるかもしれません。
収納やキッズスペースとしての活用を検討してみても良いでしょう。
はしごの昇り降りが危険な場合も
ロフトの昇り降りには、階段もしくははしごが必要です。
自治体によっては階段の設置が難しい場合もあります。
ロフトへのはしごでの昇り降りは、子供や高齢者には危険な場合もある点は把握しておく必要があります。
さらに、昇り降りが大変という理由から、徐々にロフトを使用しなくなるケースもあります。
今一度、将来のことも考えながら、ロフトを設置するかどうかを検討してみましょう。
平屋にロフトを作るときの注意点
平屋にロフトを設置するメリットやデメリットについて紹介しましたが、ここからは実際に設置するときの注意点を見ていきます。
注意するポイントは主に以下の2点です。
- 固定階段が設置できるかどうか事前に確認する
- 天井高や広さに制限がある
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
固定階段が設置できるかどうか事前に確認する
ロフトへの昇り降りは、固定階段を設置することでスムーズになります。
しかし、自治体によっては固定階段が設置できないケースがあります。
ロフトに関する細かい規定は自治体ごとにことなるので、固定階段が設置可能かどうかは、事前に確認しておきたいポイントです。
天井高や広さに制限がある
ロフトを作るには、建築基準法で定められている「天井高」と「広さ」に関する制限をクリアする必要があります。
ロフトを作るうえでの天井高の制限は、「1.4ｍ以下」広さは「ロフト下の階の2分の1まで」という決まりがあります。
さらに、自治体によって細かい決まりがあるので、建築基準法だけでなく、自治体ごとの決まりも守る必要がある点も注意しましょう。
平屋にロフトを作った実例紹介
ここからは、「空間工房LOHAS」で建てられた、素敵なロフトつきの平屋の実例を紹介します。
黒の外壁に濃いめの木材を使用した落ち着いた雰囲気の外観のこちらの平屋。
お施主様ご夫婦が、老後をそれぞれの趣味を楽しみながら暮らせるようにと建てられました。
裏には広々としたお庭。
ウッドデッキでのんびりとお庭を眺めながら過ごすことができます。
リビング・ダイニングは小上がりに。
畳を敷いて茶の間風の空間に仕上がりました。
1階は寝室と奥様の趣味部屋に。
キッチンの上にロフトを設置。
ご主人の趣味部屋として活用されます。
ロフトからの目線。
リビング・ダイニングを見下ろせ、下でくつろいでいる奥様と会話することもできます。
実例の詳細をご覧になりたい方はこちら。
まとめ
平屋にロフトを作るメリットやデメリット、注意点などを紹介しました。
単調になりがちな平屋にロフトを設置することでアクセントが生まれ、ワンランク上のおしゃれな空間を作ることができます。
さらに、収納や部屋数が限られてしまう平屋には、ロフトを設置するメリットがたくさんあります。
いくつかのデメリットもありますが、それらを考慮したうえで、自分たちに合ったロフトを検討してみてください。
自治体ごとに規定も少しずつ異なります。
お住まいの地域の詳しい規定等について知りたい方は、自治体に問い合わせるか、地元のハウスメーカー・工務店などに相談してみましょう。
静岡県・富士宮市周辺でロフトつきの平屋を検討している方は、ぜひお気軽に「空間工房LOHAS」にお問い合わせください。
豊富な経験を活かして、お客様に最適な提案をさせていただきます。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→パッシブハウスin静岡,富士宮市
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