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パッシブデザインとZEHの違いとは?究極の省エネ住宅を建てる方法を富士市の工務店が解説

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省エネ住宅が一般的になりつつある中、パッシブデザインやZEH(ゼロエネルギーハウス)などさまざまな住宅の制度や基準があり、なんとなく言葉は知っているけど何が良いのかわからない方は多いかと思います。

これは日本の省エネ住宅に対する整備が整っていないことや、複雑な法規制、先進国の中でも遅れている住宅の省エネ性能も原因となっています。

そこでこの記事では、よく省エネ住宅の中で比較されやすい「パッシブデザイン」と「ZEH(ゼロエネルギーハウス)について、どのような住宅なのか?どんな人に向いているのか?を徹底解説いたします。  

この記事を読むとわかること

・パッシブデザインとZEHの違いがわかります

・パッシブデザインに向いている人、ZEHに向いている人がわかります

・究極のパッシブデザインの施工事例が見れます  

 

パッシブデザインとZEH(ゼロエネルギーハウス)の違い

パッシブデザインのパッシブ(passive)とは「受身の、受動的な」という意味で、「自然の力を最大限活かして家を快適にする」という環境先進国のドイツで提唱されている建築手法です。

一方ZEHはパッシブデザインとは対照的に「先進技術を利用してエネルギー利用を最適化する」建築手法となり、太陽光発電やエコキュートなどの省エネ機器等でエネルギー消費を抑えます。

 

どちらも省エネを通じて快適で地球環境に貢献する住宅

2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことで、住宅業界も取り組みがスタートしています。

脱炭素社会の実現の手法として、パッシブデザイン住宅やZEHなどの省エネ住宅が、温室効果ガス削減やエネルギー消費を抑える住宅として注目されています。

2021年5月に行われた国土交通省の有識者会議において、今後の新築住宅に対し、断熱性能を高めるなどとして省エネルギー基準に適合させるよう義務付けることで合意されました。

これからの住宅性能における高気密高断熱のロードマップについて詳しくは以下の記事も参考になります。

参考記事:高気密・高断熱は必要なの?メリット・デメリットを富士市の工務店が解説します

 

省エネ基準の適合に関しては、現行でも300㎡〜の中規模建築以上の建築物については義務化されていましたが、300㎡未満の一般住宅においても2025年から適合義務化がされ、2030年度、2050年度と段階的にZEH基準の省エネルギー性能に引き上げられていく方針が発表されています。

参考リンク:国土交通省|省エネ対策等のあり方・進め方に関するロードマップ  

 

ZEHで十分?パッシブデザインを上手く生かす方法とは

今後の省エネルギー性能の基準として「ZEH基準」と方針が発表されています。 ZEHの住宅を建てればそれで十分なのか?という疑問が湧いてきますが、ZEHの判断基準として以下の基準を満たす住宅になります。

①強化外皮基準(1〜68知育の建築物エネルギー消費性能基準を満たした上で、UA値が 1・2地域:0.4W/㎡相当以下 3地域:0.5W/㎡相当以下 4〜7地域:0.6W/㎡相当以下
②再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量が削減されていること。
③再生可能エネルギーが導入されていること。
④再生可能エネルギーと差し引きして、基準一次エネルギー消費量から100%の一次エネルギー消費量が削減されていること

  簡単に略すと、「高断熱住宅」と「高効率設備」を組み合わせて、できるだけエネルギーを使わずに快適な住環境をつくる家、となります。  

ここでポイントとなるのは、住環境を快適にするために「高効率な設備」を導入している点です。
都心や周辺の建物が接している地域では、窓から日差しが入りづらかったり、風が通りにくかったりと自然のエネルギーを十分に活かすことができません。

もちろん真夏や真冬の時期には自然のエネルギーだけで快適に過ごすことが困難なため、省エネタイプのエアコンや全館空調などを併用する必要はあります。
しかし、郊外などのゆとりがある大きい土地では、自然エネルギーを最大限活用できるパッシブデザインを取り入れることで、なるべく冷暖房機器を使わなくても快適に過ごせる住環境をつくることが可能となります。

  ZEHとパッシブデザインの良いところを上手く取り入れ、その土地に合わせた柔軟な設計で建てることが、本当に快適な省エネ住宅が実現できるのです。

次にパッシブデザインとZEHの特徴をみていきましょう。  

 

パッシブデザインとは?

パッシブハウス

パッシブデザインとは自然エネルギーを最大限活かした設計手法のことです。
自然エネルギーを活用するためには以下の5つの設計手法を用います。建てる地域や、施主の要望を考慮しながら、設計を工夫して省エネ住宅をつくります。

 

設計手法 概要
①断熱・気密に関する設計手法 冬の熱損失を防ぐための高気密高断熱性能
②日射遮蔽に関する設計手法 日射遮蔽により、夏を涼しく快適に過ごすための手法
③日射熱利用暖房に関する設計手法 冬場の冷える室内を、日射熱を蓄えて放熱することで快適な室内環境にする手法
④自然風利用に関する設計手法 自然風を活かすことで、夏場を涼しく快適に過ごすための手法
⑤昼光利用に関する設計手法 昼間でも日光を活かして明るく過ごせる間取りにする手法

 

  パッシブデザインの設計手法について詳しく知りたい方は以下の記事が参考になります

参考記事:【健康を守る】パッシブハウス(パッシブデザイン)の設計手法と8つのポイント  

 

究極のパッシブデザイン住宅がパッシブハウス

パッシブデザインは、自然エネルギーを最大限活かす究極のエコ住宅に相違はありませんが、性能に関する明確な基準が定められていません。
そこで、ZEH基準の外皮性能(Ua値)かそれ以上の性能を有していないと認められないパッシブハウスがあります。

パッシブハウスとは以下の基準をクリアすることで認められます。  

・冷暖房負荷が各15kwh/m2以下

・一次エネルギー消費量が120kwh/m2以下

・気密性能として50Paの加圧時の漏気回数0.6回以下  

なお、パッシブハウスを建築することができる工務店は「省エネ建築診断士」という省エネに関するスペシャリストが在籍していることや、高断熱高気密の高品質な施工を手がけられる工務店に限定しています。

パッシブハウスジャパンが認定する登録工務店のみがパッシブハウスを建てることができるため、安心して究極の省エネ住宅を任せることができます。

パッシブハウスについて詳しく知りたい方は以下の記事が参考になります

参考記事:パッシブハウスとは?パッシブデザインとの違いやメリット・デメリットを富士市の工務店が解説  

 

ZEH(ゼロエネルギーハウス)とは?

ZEH住宅

ZEH(ゼロエネルギーハウス)とは、net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語で「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味です。

高断熱の住宅性能で使用するエネルギーを省力化し、太陽光発電などで創るエネルギーを相殺して、1年間で消費するエネルギーを正味ゼロ以下にする住宅になります。  

 

都心や狭小敷地に向いている省エネ住宅

特に人口が多い東京都では、世界一の環境先進都市を目指した「東京ゼロエミ住宅」の取り組みを行っており、ZEH住宅普及のためにZEH化住宅の費用の一部を負担する事業を推進しています。

限られた敷地の中でエネルギー収支のゼロを目指し、環境負荷の軽減に繋げていく東京都ならではの取り組みになります。
また、2025年4月から都内で建築する新築戸建に対し、太陽光パネルの設置義務化を発表しました。

東京都からスタートする新たな試みが、今後各地方へと普及していく先駆けになっていることは間違いありません。

参考リンク:東京都環境局|「東京ゼロエミ住宅」とは?

参考リンク:東京都環境局|太陽光発電設置「解体新書」・よくある質問  

 

パッシブデザインに向いている人

以下の項目に当てはまる方はパッシブデザイン住宅に向いているでしょう。

・自然エネルギーを最大限活かすことを求めている

・省エネを通じて、地球環境を守ることに貢献したい

・自然素材や太陽の光、風など感じることが好き

・オーガニック素材や無農薬野菜などの天然物が好き

・健康で快適な暮らしで長生きしたい

・アレルギー体質で、なるべく化学製品に触れたくない

・建築予定地が大きな土地で周囲に障害となる建物などがない  

 

ZEHに向いている人

以下の項目に当てはまる方はZEH住宅に向いているでしょう。

・建築予定地が都内や住宅密集地

・省エネエアコンを駆使し、一年中快適な空間で過ごしたい

・太陽光発電などの創エネ設備で、自宅の電気をなるべくまかないたい

・省エネ+創エネで光熱費を削減したい

・HEMSなどで高効率設備をインターネットで制御をしたい  

 

究極の省エネ住宅の施工事例

パッシブデザインとZEH基準の高性能を兼ね備えた、究極の省エネ住宅をご紹介します。
これからの住宅のスタンダード住宅として参考にしてください。
 

富士山と暮らす家in富士宮市

富士山と暮らす家in富士宮市

その他の施工事例はこちら

富士宮、朝霧高原のほど近く。富士山も近くに見える高原のそばにまるで昔からその場所にあったような自然な佇まいのロハスの木の家です。OMソーラーで太陽熱を床下に送り、自然エネルギーを活用しながら、家の前の畑やガレージを作って愉しむ暮らしをされています。

[仕様]
OMソーラー+発電
延床面積:100.2㎡(30.31坪)
屋根:ガルバリウム剛板
軒裏:杉板貼り
外壁:杉板貼り
床:1階、2階_富士ひのきフローリング
玄関ドア:木製ドア サッシ:トステム シンフォニーM  

 

まるで平屋_富士山の側で、猫と暮らす温かな家in富士市

まるで平屋_富士山の側で、猫と暮らす温かな家in富士市

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外観は平屋ですが、一部2階建てが富士山のほうに向けてあります。窓の配置や各部屋の位置関係等、流石、アトリエ建築家の設計です。パッシブデザインの太陽で床暖房をする、OMソーラーも搭載しています。 構造材はしずおか優良木材の富士ひのき、杉。外壁は火山灰のしらすから作った、そとん壁、床は天竜杉の床と自然素材の優しさに包まれた、猫もゆったり行き来しながらスローに暮らせる家となりました。

[仕様]
OM
延床面積:72.04㎡(21.79坪)
屋根:ガルバリウム剛板タテハゼ葺
外壁:鉄鋼モルタル仕上
床:1階、2階_天竜杉フローリング
サッシ:SAMOS II X(LIXIL)
UA値 0.38 W/m²K C値 0.37 ㎠/m²  

 

母を思いやるサンルームのある家

母を思いやるサンルームのある家

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ご主人の実家にお母さまと一緒に住む2世帯住宅。庭いじりがお好きなお母さまが楽しめるように、お母さまの部屋を一番日当たりがよく、庭にすぐ出られる位置に設けました。ご夫婦で共働きなので、家事同線がよくなるようにプランに時間をかけました。玄関から家族収納を通ってリビングに至る導線。洗濯をして天気の変化に左右されずに洗濯物が干せるサンルームで干して、近くに収納をもうける。敷地の奥でお隣の家の切れ目でよく日の当たる場所に和室を設けました。2階にはセカンドリビングを設け、そこから道路の先の桜並木への眺望が開けます。道路側から見てひとつながりの大屋根がとても印象的です。OMクワトロソーラーで太陽光と太陽熱とを有効利用しながら健康で快適な暮らしが送れることでしょう。  

 

まとめ 

パッシブデザインとZEHの違いについて徹底解説いたしました。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、土地や生活スタイルに合わせて2つの良いところをミックスした省エネ住宅を創ることが理想的です。

その2つの良いところを合わせ持った究極の省エネ住宅が「パッシブハウス」なのです。
そのためには、自然豊かで大きな土地が手に入りやすい郊外で建てるのがおすすめです。

土地の利点や自然エネルギーを存分に活かし、省エネに貢献しながら快適で長く健康的に住まう家となります。人だけではなく住宅そのものも長寿命で100年、200年先も残る家となるでしょう。

富士宮市周辺パッシブハウスやパッシブデザインの住宅をご希望の場合は、パッシブハウスジャパン賛助会員である空間工房LOHASに是非ご相談ください。

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