久しぶりの建築探訪１

2009年8月13日

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昨日今日と以前東京に住んでいた際の建築仲間が遊びに来てくれました。
皆、最近は休みと言っても家族サービスやらで、忙しく。
気がつくと、どっぷりと建築の建物だけを見てまわる機会が無くなっていました。
では、久しぶりに行って見ましょうかと、出かけました。
昨日は八ヶ岳近辺を半日かけて。
新旧の建物を含めて見ようと予定を組みました。
まずは腹ごしらえと、八ヶ岳にある旧宿場町である台が原に。
ここにある七賢さんという由緒ある酒蔵の建物がとても迫力がありました。

ダイナミックな深い軒と杉玉。

敷居を潜るとタイムスリップしたような。

土間に面したあがり座敷とその奥の間。

こういう野趣あふれた梁組はもうできないでしょうね。

綺麗な水が井戸から湧き出て来て、水の流れを見て楽しめます。

敷地の奥にある、これは何でしょうか？おそらく杜氏さんの宿泊施設かと。
出窓の組み方とかとてもよくデザインされています。
どこか、アントニー・レイモンドの作風を思わせる木の使い方。
当時の名のある建築家の手による作品なのでしょう。

これも見るからに普通ではない建築。
U研究室が１９６５年に手がけた大学セミナーハウスにどこか似ているような。
窓まわりの庇、屋根、どこを見てもきちんと設計されて、こだわった形跡が見て取れます。
設計者・施工者のとてつもないエネルギーを感じさせてくれます。
木造の宿泊施設にしろこのコンクリート造の建物にしろ、限られた材料しか無かった時代のもの。
だからこそ、その制約の中で、限られた材料を縦横無尽の作法で使いこなしている点が凄いと思う。
逆に今は、材料が無尽蔵にある時代。種類が多すぎて、その内容を理解するだけで疲れてしまう。
どこか、本末転倒な気がする。
LOHASの家は、地元の木材と珪藻土等の自然素材で造られる。
新建材と言われる物は極力使わない。
特に地元の木材を使う際には、限られた種類しかないので、それをどう適材適所で使いこなすかが腕の見せ所。
つくづく思いますが、建築は長く残っていくものです。
数十年後にも、変わらぬ魅力を持てるような家でありたいです。
今回見た建物を見ても、どれも理にかなったデザインであるから、時代を経た今でも魅力を保っていられるのでしょう。
かつての大先輩達の作品から一杯エネルギーをもらって、又新鮮な気持ちで地元の木材を活かした設計に取り組んでいきたいと思いました。
地元しずおかの木で、長く快適に住み継げる木の家に住みませんか？
そして、地元の森を元気にして、お子さん・お孫さんの代に豊かな環境を残していきましょう。
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